東京都の八王子にある八王子城は、怖ろしい伝説から心霊スポットとして知られている。
豊臣秀吉による小田原征伐の際、八王子城も小田原北条の支城として攻め立てられた。攻城戦は熾烈を極め、付近を流れる城山川が三日間 朱に染まったといわれるほどだった。そして、戦況の悪化を知った城内の女性達は、落城を覚悟し御主殿の滝に身を投げ自害したというのだ。
ここでいう女性とは、北条家臣の妻子のことと思われ、戦時には家臣の裏切りを防止するための大切な人質になる。そして、御主殿は八王子城の山麓にあり戦時には最前線となる場所だ。したがって、大事な人質を危険な御主殿に置くことは考えられないから、この伝説も虚偽である。
また、豊臣秀吉は八王子城攻略部隊の前田に「女性たちは捕虜の後、見せしめのために小田原に連行せよ」と命じているため、女性たちは捕らえられてしまっていたと考えられ、滝に身を投げる余裕は無い。
しかも、実際の滝を見れば、想像以上に低く水量も少なかった。飛び降りても頭を打たなければ骨折で済んでしまいそうな感じがした。
山の麓の村では「城山川の水で米を炊くと赤くなる」という言い伝えも残るほどだ。
今でもこの地域には、先祖を供養する際に赤飯を炊く「あかまんま供養」という習慣がある。
豊臣秀吉による小田原征伐の際、八王子城も小田原北条の支城として攻め立てられた。攻城戦は熾烈を極め、付近を流れる城山川が三日間 朱に染まったといわれるほどだった。そして、戦況の悪化を知った城内の女性達は、落城を覚悟し御主殿の滝に身を投げ自害したというのだ。
飛び降り自殺伝説
この飛び降り自殺伝説は後世の創作とみられる。理由は「女性が御主殿にいるはずがない」から。ここでいう女性とは、北条家臣の妻子のことと思われ、戦時には家臣の裏切りを防止するための大切な人質になる。そして、御主殿は八王子城の山麓にあり戦時には最前線となる場所だ。したがって、大事な人質を危険な御主殿に置くことは考えられないから、この伝説も虚偽である。
また、豊臣秀吉は八王子城攻略部隊の前田に「女性たちは捕虜の後、見せしめのために小田原に連行せよ」と命じているため、女性たちは捕らえられてしまっていたと考えられ、滝に身を投げる余裕は無い。
しかも、実際の滝を見れば、想像以上に低く水量も少なかった。飛び降りても頭を打たなければ骨折で済んでしまいそうな感じがした。
幽霊はでるか
八王子城の戦いでの戦死者は、680名(『大善寺過去帳』)などとされていて、『関八州古戦録』でも、前田軍が280、上杉軍が273の首級をあげて秀吉に報告したとあり、八王子城で多くの人が亡くなったのは事実。山の麓の村では「城山川の水で米を炊くと赤くなる」という言い伝えも残るほどだ。
今でもこの地域には、先祖を供養する際に赤飯を炊く「あかまんま供養」という習慣がある。